でこぼこよみもの

人生、山ばかりでも谷ばかりでもなく…という、とある夫婦の話

【認知症・骨折・脳卒中】~今すぐチェック!見逃せない要介護状態へのリスクが高まる三大症状~

こんにちは。私は現在、現役のケアマネージャーとして日々自宅で生活している高齢者の方々の相談を受けて、介護サービスなどの調整をするお手伝いをさせていただいております。

 

総務省統計局の調べでは2019年の9月現在、日本の65歳以上の高齢者の数は3588万人と全人口の約28.1%となっており、平均寿命で見ると世界一の長寿大国だそうです。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、今後もこの比率は上昇を続けて、6年後の2025年には30%に達し、約20年後には35.3%になると予測されています。

今現在でも、特別養護老人ホームなどの介護施設はどこもほぼ定員に達しており、入れる施設は一部のサービス付き高齢者住宅や有料老人ホームなどの限られた施設です。しかも、現場の介護職員の圧倒的な人員不足により、新しい施設などではせっかく建物ができているのにスタッフがなかなか集まらないといった深刻な問題も抱えております。

国や地方自治体などは、認知症などによって要介護状態になっても住み慣れた自宅で生活を継続できるように、地域包括ケアシステムの構築に躍起になっております。これからは、どうすれば増え続ける高齢者が要介護状態になっても自宅での生活を続けることができるのか、介護を受ける側、する側、はたまた社会全体での大きな課題となっていくことは確実でしょう。

 

このブログでは老後の不安、家族の負担を少しでも軽くするためのヒントや具体的な方法を「お金」を基準にお伝えしていこうと思います。

今日はその介護を受ける状態(これを要介護状態といいます)になる前に、是非ご本人やそのご家族が知っておくべきリスクについてお伝えしていきます。

 

結論:いつもと様子が違うと感じたら要注意、それは重要なサインかもしれません!

理由:それは何か重要な病気やリスクが潜んでいる可能性があるからです。

 

要介護状態になるリスクは様々あるのですが、全体の約半数程度が認知症、骨折、脳卒中が原因と言われています。また、それに関連した疾患にまで対象を広げるとさらに割合は高くなります。今回は特にその3大症状である、認知症、骨折、脳卒中の初期症状について順番に見ていきましょう。

 

 

認 知 症

物忘れが増えてきただけでは何とも言えませんが、それに加えて、何度も同じ話を繰り返し訊いてきたリ、食事をしたばかりなのに再び食事をせがまれたり、数分前に伝えたことをすっかり忘れていたら要注意です。また辻褄の合わない話を頻繁にするようになってきたり、以前は穏やかだったのに怒りっぽくなってきたり、おしゃれだった方が服装の着方が雑になったり髪がボサボサになったり、身だしなみに気を遣わなくなったり、掃除や片付けがおろそかになってきたり、また料理をしている方では味が極端に変化(薄味になったり、逆に濃い味になったり)することが多くなったり…。

以前からそういった傾向があった方はなんとも言えませんが、数か月前から少しずつ徐々に以前と変わってきたと感じたら、認知症や老人性うつなどの可能性があるかもしれません。心療内科や物忘れ外来などの専門医への受診を検討してみて下さい。本人が専門医の受診を拒否するようであれば(実は最初の段階ではこういったケースが以外に多いと思われます)、普段診てもらっている内科などの先生に相談して、その先生から専門医を紹介してもらうようにお願いするのも一つの手です。 

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 骨 折

近頃、親御さんの歩き方が変わったなと感じたらそれもチェックです。特に膝や股関節の曲げ伸ばしの制限が極端に出てきたり、歩幅が小さくなってきたり、足が上がりづらくなってすり足に近くなってきたり、歩くのが遅くなったり、歩き初めに足がすくんだり、手足にしびれが出てきたり、極端に膝や腰、肩などの痛みが出てきたり…。まだまだ沢山ありますが、これも以前と違ってきたなと感じたら、まず専門医への受診をお勧めします。当然これも加齢によるものとも言えなくはないのでしょうが、まずはしっかり受診をしてみてください。なぜなら、筋肉や骨などの整形外科的なものだけではなく、パーキンソン病などの神経難病や関節リウマチ、または心臓や大きな血管、他の重要な内臓の疾患が隠れている場合もあるからです。ここでもまずは受診をすることが大切かと思います。 

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脳 卒 中 

数日前や1週間前から右半身や左半身の片方の手や足側がしびれてきたり、食事の時に口から食べ物がこぼれやすくなったり、どちらか一方の手や足が挙がらなくなったり、なぜか段差がないところで躓くようになったら、これも要注意です。というよりそういう自覚症状があったり、ご家族が親御さんなどを見ててそう思ったら、即受診を検討してください。またはこういったケースでしたら救急車でもいいかもしれません。もしかすると脳卒中にかかっている可能性があるからです。脳卒中は時間との闘いとも言われ、治療の開始が早ければ早いほどその効果が上がると言われております。また、糖尿病や血圧が高めなどの方は脳卒中のリスクがそうでない方より高いとも言われております。脳卒中の疑いがある場合には誰でもできる「FAST検査」といったものもあり、介護現場などでも活用されております。下に参考になる情報を貼っておきます。

www.toyoko-stroke.com 

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また、記事の最初に紹介した「地域包括ケアシステム」については、以前私が書いたこちらの記事を参考にしていただけるとよろしいかと思います。 www.dekoboko5050.com

 

 

ーまとめー

いつもと様子が違うと感じたら要注意、それは重要なサインかもしれません!

なぜなら、それは何か重要な病気やリスクが潜んでいる可能性があるからです。

 

以上の三大症状あくまでも目安ですが、一番大切なのは「いつもと違う」といったことでしょう。普段からあまり服装に気を遣わない、部屋が汚れているといった方にはまた別の問題が潜んでいるかも入れません(^^;)。 

 

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今日は今すぐチェック!見逃せない要介護のリスクが高まる三大症状というお話をお伝えしました。

 

また、次回までごきげんよう(^_^)/

 

 

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