【50代からの認知症講座】やったこと、されたことは忘れるが、気持ちは残っている!~その2~
こんにちは。私は現在、現役のケアマネージャーとして日々自宅で生活している高齢者の方々の相談を受けて、介護サービスなどの調整をするお手伝いをさせていただいております。今回は前回に引き続き認知症の物忘れはどういった質を持つものなのかということをお伝えしつつ、認知症になった本人の悩みや心の葛藤への具体策を提案していきたいと思います。
アルツハイマー型認知症の方は…
結論:やったこと、されたこと(体験)は忘れるが、気持ち(感情)は残っている!
なぜなら:頭の中で記憶が残っている場所がそもそも違うと考えられているからです。
1、2の対応がちょっと難しいかなと思われた方は、認知症の程度に関わらず積極的に介護のプロの力を借りることをお勧めします。なぜなら、介護のプロは色々な介護の知識と技術を持っており、適切な方法で介護が出来るため、結果として当事者の方、周りの方双方への介護負担を減らすことが可能になるからです。介護でもっともやってはいけないことの一つが「すべて自分一人で悩み、抱え込むこと」です。介護者や支援者による悲しい虐待や介護殺人はほぼ、すべて一人で悩んで、抱え込むことによって起きています。たとえ、一人暮らしでもまたパートナーと二人っきりでも一人で抱え込むことだけは止めてください。精神的に追い込まれる前に役所や地域包括支援センターなどにまず相談してください。そして窮状を訴えてください。困った時は介護保険などの公的支援に頼りましょう!そのための制度ですから(^_^)
ーまとめー
結論:やったこと、されたこと(体験)は忘れるが、気持ち(感情)は残っている!
なぜなら:頭の中で記憶が残っている場所がそもそも違うからです。
日本は今、急速に高齢化が進み、認知症が見られる方が珍しくはありません。身近な方で、仕事や家事、趣味など今まで出来ていたのに、出来なくなってきたり、また、ふさぎ込む日が増えて元気がなくなったようだと感じることはありませんか?自分に該当するかもしれないと思った方はいらっしゃいますか?
もしいらっしゃれば、勇気を出して、家族や友人など身近な人に助けを求めてみてください。また、すでにそのような家族と一緒に暮らしていたり、離れた場所で住んでいたりしたら、まず、その悩みを役所や地域包括支援センターなどの行政機関や医師、ケアマネージャーなどに相談してください。決して一人で抱え込まないでください。相談をすることが解決の第一歩につながります。また、上記のような気になる症状の方がいらっしゃれば、ぜひ、専門医への受診をおすすめします。
今日は、前回と2回シリーズで認知症になると「やったこと、されたことは忘れるが、気持ちは残っている!~その2~」と題しての具体的な対応策についてお話させていただきました。
次回からも認知症の症状や行動など、具体例を交えてお話ししていきたいと思います。
それでは、次回までごきげんよう(^^)/