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人生、山ばかりでも谷ばかりでもなく…という、とある夫婦の話

中居さんの会見に学ぶこれからの生き方とは?【後悔すると分かってても、飛び込まないといけない瞬間】

テレビなどですでにご覧になった方も多いと思いますが、先日2月21日の夕方に元SMAPの中居正広さんのジャニーズ事務所からの退所会見がありました。

 

2016年の大晦日のSMAP解散以降、他のメンバー同様にその動向が注目されていましたが、ついにその日がきてしまったと感じました。

SMAPの解散に至るまでの一連の騒動は連日マスコミを賑わしていましたし、ファンだけではなく私のような一般人も巻き込んで日本中の一大関心事となっていましたよね。

 

今回の中居さんの会見を翌日のニュースで私も食い入るように観ていましたが、SMAPの解散直前から今現在の心境を率直に話しながらも、物事の核心に触れそうになると「言わない」とキッパリと言い切る。トークのうまさだけでなく、報道陣をも楽しませるサービス精神旺盛な姿を見て正にエンターティナーだなとホント思いました。

こういった才能は天性のものだと言うのは簡単なことですが、他人事にせずに、私たち一般人にも大いに学ぶことがあるなと強く感じました。

 

 今日はその「中居クン」の会見を通して、現在50歳の私個人が特に刺さったフレーズを3つに絞ってお話していきたいと思います。

 

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ー目次ー 

 

 

僕はずっとアマチュアみたいな感じでやってきた

 

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僕はずっとアマチュアみたいな感じでやってきたので。「ハッタリでやってきた」という感じですかね。自分のメッキがはがれてきているのも感じていますしね。そんなに努力を重ねてここまできた感じもないし、(ジャニーズ事務所に)ここまでして(育てて)もらったのは間違いないです。

 

正に、素直に自分の立場を俯瞰して捉えられていますよね。「国民的アイドル」だった中居さんがこういった発言ができるというのはとても勇気がいることだろうし、同時にこの方の懐の深さを感じました。

 

中居さんはグループのリーダーであったにも関わらず、SMAPが人気が出てきた時に注目を浴びていたのは木村拓哉さんで、グループも「木村拓哉と他のメンバー」的な見方をされていました。その後木村さんは90年代イケメンの代名詞にもなり、ドラマや映画の主演を数々こなしていきました。

 

それに引き換え、SMAPの他のメンバーのソロ活動は木村さんのような華々しさには程遠い印象がありました。そんな中、中居さんが持ち味を発揮することになるのがテレビ番組の司会でした。

持ち味の「近所にいるちょいヤンキー風兄ちゃん」的なキャラクターと緩急が抜群のトーク力、場の雰囲気を瞬時に掴み全体を纏め上げるバランス感覚などが生かされ、お茶の間の人気者になって徐々に頭角を現し、気さくな人柄の陰に隠れた天才的な地頭の良さも広く浸透していき、主要なテレビ局の主要な番組のメインの司会を数々担当されました。

 

中居さんをはじめ、メンバーのいい意味でのアマチュアっぽさが、結果的にSMAPを国民的なアイドルグループに押し上げた大きな要因になったのは間違いないでしょう。これは有名大学出身だったり、作家やニュースキャスターなど多彩な活動を芸能活動と並行して行っている最近のジャニーズのタレントとは大きな違いがあるように思えます(余談ですが、こういったことからも日本が総中流社会から格差社会へ移行しているんだなと感じさせる現象の一つだと私には見えます)。

 

日本がまだ世界の中でそれなりの勢いを持続できていた平成という時代を象徴していた音楽グループがSMAPであり、そのリーダーが中居さんでした。

良いことも悪いこともひっくるめて、自ら置かれた立場を振り返り、世話になった会社にも一定の感謝を伝えていたのは(いろんな事情があったにせよ)、やはり素晴らしいことだと思います。

 

自分が今の会社を辞める時に、お客さんや会社、取引先などお世話になった人にこういった思いを伝えられるか、この会見を見て考えさせられました。

 

 

 

 

会社を辞めてでも、今の環境を変えないといけない

 

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一人で老舗の会社を辞めるわけですから「可能性は狭まってくるんじゃないか」と思いますし、でも「今までお世話になった会社を辞めてでも、今の環境を変えないといけないな」と思ったんです。

 

この会見の中で「実力やテクニックがない自分を5万人の前で、歌えるように後押ししてくれたのは、運と会社の後押しだけ。自分にはプロとして胸を張って言えるものがない」といったことも述べておりました。

 

90年代前後からの数年の間に会社に就職する際の常識が大きく転換しましたが、当時でもまだ就職する時の基準は「どう働くかではなく、どこで働くか」といった点がとても重視されていたように思われます。

 

中居さんも芸能界でトップ企業であるジャニーズ事務所に入ったことがその後の運命を左右したのは言うまでもないと思います。確かに「大手企業に入社する=どこで働くか」で人脈やスキル、年収といったものがある程度見えていて、新卒や若年者ならノースキルでも安定した組織に属していれば将来的にも安泰だと思われていました。

 

自分を含め中高年の多くの方もその常識の中で揉まれてきたものの、同時にその大きなシステムの恩恵にも預かってこれたのかとも思います。大組織に属していた中居さんもそこで揉まれながらもスターダムに上り詰めていったのでしょう。

 

 

今は中居さんと同じ所謂「団塊ジュニア世代」やそれより少し上の「バブル入社組世代」の私の世代の目の前にリストラの波が広がってきています。もはや他人事ではありません。

中居さんの今回の退所もSMAPの解散騒動の延長線上にあるのは間違いなさそうですし、いつ事務所を退所するのだろうかと思われていたかと思いますが、実際のところ30年以上所属していた会社を辞めるというのは大きな決断だと思います。

 

解散騒動も含めた様々な経験を通じて、自分自身のことでさえも自力で変えることが困難であると中居さんも身をもって感じていたのでしょう。また、自分を変える一番の近道が周りの環境を変えることであると判断して今回の決断をされた側面もあるように思えます

 

とはいっても、真実は本人のみが知ることでしょう。

 

今回の会見を見て、私も自分を冷静に見つめながら、進んでいければないいと思いましたが、実行するのは難しいなあと痛感してしまいました。

 

  

後悔すると分かっていても飛び込まないといけない瞬間が、人生の中であってもいい

 

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よく「後悔がなく間違った選択をしないようにしよう」と言われますが「後悔すると分かっていても飛び込まないといけない瞬間が一度や二度あってもいいんじゃないか」と思えるようになりました。それと、そこに足を踏み入れる勇気や「しっかり後悔を受け入れることも大事なんじゃないか」と思います。    

 

今回の中居さんの事務所の退所の遠因がSMAPの解散の一連の騒動が背景にあったことは言うまでもないことだと思います。

2016年の年明け直後にSMAPが当時のマネジャーとともにジャニーズ事務所を脱退するとのニュースが報道され、世の中に激震が走りました。そういったことを背景に事態収拾の必要性に迫られたのか(誰が?誰によって?)2016年1月18日のSMAP✖SMAPでの冒頭で、メンバー5人揃って生放送での謝罪がありました。

私は「謝罪会見って何を謝罪するんだ?メンバーが何か悪いことでもしたのか?」と不思議に思いました。

 

 その日の夜の10時。黒いスーツを着たメンバー5人が突然テレビの前に登場し、まず、中央に立った木村さんが口火を切り、メンバー一人一人深々と頭を下げながら、謝罪の言葉を述べて、最後にまた、木村さんのあいさつで締めるといったある種、異様なものでした。

中居さんはリーダーなのに左端に追いやられ、謝罪の言葉を言った後に1、2秒のため息をついてからあいさつを締めました(会見でのこのため息が個人的には一番印象に残りました)。

 

 私はSMAPの大ファンではないのですが、これを観てとても暗澹たる気持ちになったのを今でも覚えています。その後の番組は観ることなく、すぐにテレビを消してしまいました。彼らの解散以上にこの解散騒動の中で一番衝撃を受けた瞬間です。

 

その時、私は、

 「トップアイドルで会社に貢献しているような人間でも組織に逆らうとこんな目にあうんだ・・・」

「SMAPなのに、いやSMAPでもこんなんなっちゃうの?」

 と勝手に我が身に置き換えてしまい、ゾッとしました。

 

この謝罪会見では木村さんが「これからは5人前を向いて進みます」と発言して、会見を締めました。ひとり気を吐いていた木村さんに対し、中居さんをはじめ4人のメンバーの表情は一様に硬く見えました。この時点でメンバーは誰一人として解散を名言していませんでしたが、結果的にこの年の大晦日にSMAPは解散しました。

 

ジャニーズ事務所という会社の立場からすると、会社に内緒で独立を考えていたのであればとんでもないことですし、それ相応の謝罪が必要だという考えもわかりますが、それを会社内で納めることをせず、自分たちの冠番組の冒頭でわざわざ数分間の時間を取って生放送でやる意義はどこにあったのでしょうかと当時私は思いました。

「国民的アイドル」と呼ばれていた彼らだったから、不安に思っている国民を少しでも安心させようと誰かが策略したんでしょうが、なんとも後味が悪かったのは事実です。

 

というふうに考えると、最大の犠牲者はメンバー自身かもしれません。会見では中居さんは他メンバーとの今現在の関係性についての核心部分の言及は避けていました。

 

この「後悔すると分かっていても飛び込まないといけない瞬間が一度や二度あってもいいんじゃないか」という発言と、そこに足を踏み入れる勇気や「しっかり後悔を受け入れることも大事なんじゃないか」と思います。といった発言は今回の会見の肝になったかと思います。

中居さんは後悔すると分かっていても、この時敢えてこのような行動をしたのかもしれない!いや、行動せざるを得なかったのではと私は思いました。

 

後悔すると分かっていて飛び込む・・・そして後悔を受け入れることの大切さ。

人生の後半戦を迎えて、こういった発言ができる中居さんは改めて凄いです!

 

おそらく、行動する前から後悔するのを分かっていて敢えて行動することってあんまりないかもしれませんが・・・。

う~ん。これが分かってて、しかも行動に移せる勇気があるのなら怖いものはないんでしょうけどネ。

 

自分が今まさに記事を書いているこの行為も「無駄だった!」と後に後悔することにつながる行為かもしれません(個人的には人生に本質的に無駄なことは何一つないと思っておりますが)。

 

でも、行動しないで後悔するよりも、行動して後悔する方がまだマシだと思っています。死んだら、おそらく後悔することもできないかもしれませんし。

 

これからもこの年齢でも、恥ずかしがらず勇気を出して、ジタバタしたり、後悔していこうと💦

 

 

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中居さん、教えてくれてありがとうございましたm(__)m

 

では、また次回お会いしましょう(^O^)/ 

 

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www.dekoboko5050.com

  

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私、実は工具なんです。ベアパパ♪

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